【活動報告】The Bloomingdale Family Program-折り紙がつないだ心と心-
- NYdV Teamleader
- 6月23日
- 読了時間: 4分
みなさま、こんにちは!NY de Volunteerです。
4月8日(火)にアッパーウエストサイドにあるThe Bloomingdale FamilyProgramにて3歳~4歳の子供たちと一緒に折り紙を作ってきました。
The Bloomingdale FamilyProgramとは?
1960年以来、マンハッタン北部で低所得世帯の子どもたちとその家族を支援している非営利団体です。2歳から4歳の子どもたちを対象に、全日制のプレスクール(幼稚園)のプログラムを無償で提供しています。また、特別な学習支援が必要な子どもたちへの個別支援サービスや、小学校進学後の継続的なサポートも行っています。さらに、保護者とのつながりを大切にした教育や支援サポートを行うことで、親が子どもの成長へ積極的に関わることを促進し、地域社会に根ざした包括的な支援を行っているのも特徴的です。
今回、毎年春にThe Bloomingdale Family Programで開催している「Cultural Diversity Celebration Week」という、子どもたちにさまざまな文化に触れてもらうイベントを知り、私たちにも何かできることがあるのではと考え、NY de Volunteerとして参加することになりました。
子どもたちに楽しんでもらえるよう、The Bloomingdale Family Programのスタッフと何度も話し合い
イベント前には、The Bloomingdale Family Programのスタッフと数回にわたり打ち合わせを行いました。まず、子どもたちに喜んでもらうには何ができるかを考え、日本の伝統的な遊びである「折り紙」を取り入れることにしました。これまでの活動を通じて、年齢や性別を問わず多くの方に楽しんでいただけることを実感しています。小さな子どもたちでも、一緒に紙を折ったり、切ったり、折り紙の色や柄に触れるだけでも楽しんでもらえるのではないか。さらに、日本に少しでも興味を持ってもらえたらと簡単な「日本クイズ」も用意しました。The Bloomingdale Family Programのスタッフからは、「お祭りの雰囲気」を出すために、浴衣や着物を着てプログラムを行ってほしいというご要望がありました。子どもたちにとって最高の1日にしたいという熱い思いが伝わり、私たちもその期待に応えられるよう、一層力が入りました。以前寄付で頂いた子ども用の法被や浴衣があったため、紹介することにしました。
大成功だった当日の様子
当日は、最初に集まってくれたボランティア参加者の皆さんに、運営スタッフより「The Bloomingdale Family Program」について簡単な説明をしました。NY de Volunteerでは活動に参加する前に受益者や支援団体について紹介することで、”ただのお手伝い”ではなく、背景を知った上で自分なりに考えて動けるような参加のあり方を大切にしています。
早速4歳児クラスの教室に入っていくと、みんな元気よく挨拶をしてくれました。4月ということで今回は桜の折り紙を準備。少し難しいかと不安でしたが、個人差はあるものの、子どもたちはとても楽しそうに取り組んでいました。最後は自分で折った桜を紙に貼って、1本の桜の木を完成!!

次に3歳児クラスの教室に行き、子どもたちに法被や浴衣を紹介しました。初めてみる異国の服に緊張を隠せない様子でしたが、次第に「着てみたい!」「ずっと着ていたい!」などの声が聞こえ、素敵な写真をたくさん撮ることができました。3歳児クラスでも折り紙を持っていきましたが、子どもたちは興味津々。犬や飛行機など、次々にリクエストされました。あっという間に1時間が過ぎ、私たちが帰ろうとすると「もう帰っちゃうの?」と少し寂しそうな子、ハイタッチで見送りをしてくれる子、「またきてね!」と言ってくれる子がいてとても心が温かくなりました。
イベントを通して
今回のボランティア活動を通して、子どもたちとのふれあいはもちろん、The Bloomingdale Family Programのスタッフの方々の姿勢からも多くのことを学びました。The Bloomingdale Family Programのスタッフの皆さんは、私たちが初めてお話を聞きに訪問した日からプログラムが終わるまで、ずっと温かく迎え入れてくださり、その心配りや柔らかな対応に、私たち自身も安心して活動することができました。子どもたちに寄り添う姿勢、場の空気を作る大人のあり方、そして「人を受け入れる」ということの大切さを、改めて感じる機会となりました。
また経済的な背景について詳しいことは分かりませんが、子どもたちは明るく、のびのびと過ごしていて、とても活気のある雰囲気に包まれていました。その姿を見て、子どもたちの持つたくましさや可能性に心を動かされました。そんな子どもたちがこの先、どんな人生を歩むかはわかりませんし、今日の出来事もいつかは忘れてしまうかもしれません。でも、ふとしたときに「なんだか楽しかったな」「優しくしてもらったな」と思い出してもらえるような、そんな小さな記憶のかけらになれたら、それだけで本当に私たちは嬉しいです。
「チェンジメーカー」は特別なスキルがある人ではありません。「目の前のことにちゃんと心を向けて、気づいたことを大切にしながら行動できる人」であれば誰でもなることができると思います。子どもたちと過ごした温かな時間、私たちの思いの再確認、The Bloomingdale Family Programのスタッフの皆さんから学び、多くの気づきがありました。この学びを、次の一歩につなげ、誰かの“気づき”へとつながるきっかけにしていきたいと思います。
これからもNY de Volunteerではさまざまなプログラムを企画していく予定です!
皆さんのご参加をスタッフ一同心からお待ちしています!

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