NY de Volunteerは、これまで多くのボランティア参加者の皆様、受益者、運営スタッフの方々にご協力頂きまして、運営を続けて参りました。
今回は、ボランティア参加者様、元・運営スタッフ、また、ボランティアをさせていただく機会の提供にご協力いただきましたニューヨークの学校の先生(受益者)から、NY de Volunteerに声を寄せていただきましたので、ご紹介いたします。
【ボランティア】内藤仁美さん(ニューヨーク在住、日系企業駐在員)
◆参加したボランティアプログラム
・Bronx Collaborative High School 日本語課題採点プログラム
・White Plains Library図書館共催イベント「Japanese Food Culture紹介セミナー」
ニューヨークのような多様性のある都市で、ビジネスパーソンとしての自分とは別の軸で日本のプレゼンス向上につながる活動ができればと前々から考えていました。ボランティア活動は、アメリカ駐在期間でやりたかったことの一つでしたので、インターネット検索で見つけたNY de Volunteerの門を叩くまでに時間がかかりませんでした。最初に、日本語を学ぶ高校生のプレゼンテーションにフィードバックをする『Bronx Collaborative High School 日本語課題採点プログラム』に参加しました。日本語でプレゼンテーションする高校生たちに言語を学ぶことの素晴らしさと勉強を続けていくことに対するエールを送れたことがとても嬉しかったです。その後、ニューヨークにある図書館(White Plains Library)の生涯学習プログラムの一環として、「日本食」をテーマにしたセミナーをオンライン形式で行いました。こちらには、セミナー内容を検討する企画の段階から参加しました。ニューヨークの和食店に取材に行ったり、ボランティア運営スタッフの皆さんと試行錯誤しながらプレゼンテーションを仕上げていく過程は、普段の仕事と同じく「聞き手にどうしたらより伝えたいことが伝わるか」を考える必要あり、非常に勉強になりました。今後もニューヨークで見つけた自分のもうひとつの軸となる活動を楽しんでいきたいです。
【ボランティア】石井奈々さん(サウスカロライナ州在住)
◆参加したボランティアプログラム
・Explore Japanese Culture プログラム
・White Plains Library図書館共催イベント「Japanese Food Culture紹介セミナー」
私がお気に入りのボランティア活動の1つに、Explore Japanese Culture(以下、EJC)というプログラムがあります。これは、ニューヨークの子供たちに習字や折り紙、日本にまつわるクイズなどを一緒に経験して、日本文化を伝えるプログラムです。私は、小学生のアフタースクール(学童)で行われたEJCプログラムに参加しました。私が参加した日の内容は、日本語の自己紹介練習、折り紙で「ハート」作ることと、ラジオ体操でした。私は、ラジオ体操を教える担当になり、子供たちの前で、ラジオ体操について説明した後、実際に手本となってラジオ体操を一緒にやりました。小さな子供たちには、ラジオ体操は難しいかもしれないと少し心配でしたが、私は人一倍大きな声で「1、2、3、4、手を前から上へ〜♪」とオーバーアクションで体操をしたところ、子供たちが一生懸命マネをしてくれて、本当に嬉しかったです。先生からも好評でした。ラジオ体操の後、折り紙で「ハート」を作り、みんなでニコニコした楽しい一日を過ごすことが出来ました。ボランティア活動の醍醐味は、最後には、ボランティアした側にも温かいものが残ることです。折り紙、ラジオ体操、さて次に参加するプログラムでは、どんなことを共有できるだろうとワクワクしています。また、英語がたどたどしくても受け入れてくれたのも、本当に嬉しかったです!
【元・運営スタッフ】魚返大輔さん(ニューヨーク在住、日系企業駐在員)
私がニューヨークに滞在し始めた当時、それまで海外での生活、勤務の経験がなかったこともあり、少しでも米国社会との接点が持てる活動をしてみたいと考えていました。ボランティア活動も含め、課外活動への参加を検討していたところ、インターネット検索でNY de Volunteerの取り組みを知り、日本と米国の懸け橋として取り組んでいることに共感して、運営スタッフとして参加しました。運営スタッフとして、EJCや次世代教育プログラムのグローバルスタディーツアーなど、様々なプログラムに参加しました。特にEJCのような取り組みを通して、米国の子供達に日本への興味や好奇心を持つきっかけにしてもらいたいと思って活動していました。また、運営スタッフの場合、プログラムに参加するだけでなく、ボランティアに参加してくださる方々にとって、いかに有意義なボランティア機会になるかを含めて内容を検討して、プログラム全体をコーディネートする必要があります。それをバックグラウンドの違う運営スタッフのみなさんと共に作り上げていくことに難しさを感じたこともありましたが、改めて「自分にとっての普通が当たり前じゃないこと」や「組織におけるダイバシティの重要性」を再認識する貴重な機会になり、多くのことを学ばせて頂きました。会社の外でこのような経験をすることで、新たな気づきや学びを得ることができ、とても感謝しています。
【受益者】山﨑枝美 先生(ニューヨーク在住、Bronx Collaborative High School 教員)
◆ご協力いただいたボランティアプログラム
・Explore Japanese Cultureプログラム
・Bronx Collaborative High School 日本語課題採点プログラム
2020年に起きたコロナウイルスによるパンデミックの影響で、学校では全面オンライン授業を余儀なくされ、クラブ活動も、学校行事も続けていくのが難しい状況でした。その最中、NY de Volunteerの方々に、オンライン形式で『EJCプログラム』を当校の日本語クラブにて開催していただいたり、日本語履修の生徒たちへの課題であった俳句の作成をオンライン形式の俳句発表会で生徒たちにフィードバックしていただいたり、学期末には、日本の観光地やアニメなどのテーマで、生徒たちが日本語で行ったプレゼンテーションに対して、ボランティアの皆様からコメントをいただきました。生徒たちにとって、日本語でのプレゼンテーションの発表を日本語ネイティブスピーカーに聞いていただける、会話ができる、アドバイスがもらえるということで、言語学習への自信につながり、心の励みになりました。長くオンライン学習が続く中で、生徒たちも学習に不安を感じているのでは?と、心配しておりましたが、このような「つながり」ができ、大変感謝しております。これからもますますの活躍を期待しております。
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ボランティアを始めたきっかけは様々でしたが、共通していたのは、「社会貢献がしたい、誰かの役に立ちたい、コミュニティを増やしたい」と考えていらっしゃいました。ボランティア活動をしたことにより、ご自身の視野が広がったり、自分自身を客観的に見つめ直す機会になったり、その後のキャリアにも活かしていらっしゃいました。NY de Volunteerで出会った人々の交流は、ニューヨークを離れた後も続いているようです。
また、NY de Volunteerの活動をするに欠かせない、ボランティアをする場所として、ニューヨークにある小学校から大学までと幅広い教育機関と連携して、プログラムを実施しています。学校の関係者の皆様のご理解とご協力に感謝しております。
今後もNY de Volunteerは、社会貢献の一歩であるボランティア機会を皆様に提供できるよう、また交流の場を提供できるように努めてまいります。
皆様のご参加をお待ちしております。
はじめてみよう、NYでボランティア!
NY de Volunteer 広報担当 高林 啓美
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