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【活動報告】NYでグローバルキャリアを学ぶ〜石川県立金沢泉丘高等学校スタディツアー〜


皆様、こんにちは!NY de Volunteer です。


10/6(木)と10/7(金)に、石川県立金沢泉丘高等学校の生徒たちに向けて実施したグローバルリーダーシップスタディツアーについてご報告いたします。




▼目次





【本プログラムの背景】


私たちの団体では、ニューヨークの子供たちや地域の人々に日本文化を紹介する活動を行うと同時に、日本の高校生や大学生に向けてグローバルな視点で考え行動できる人材を育成するためのプログラムも提供しています。今回は以前からお付き合いのある東武トップツアーズから依頼を頂き、5日間のスタディツアーのうち、1. 5日間のプログラムの企画から当日の運営までを行いました。



パンデミックの影響は減ってきたものの、まだまだ海外渡航を躊躇する学校が多い中で、なんと39名もの高校生が参加してくれました。石川県立金沢泉丘高等学校は県内でもトップの進学校で、「グローバルキャリアを形成する上で、世界の中心地ニューヨークでしか得られない体験・交流・学びを得て、この旅で生徒たちが一皮むけて成長する」を目標に、とても好奇心旺盛で意欲的な生徒たちが集まってくれました。



【Day 1: アバナード社と共同で作り上げたGlobal Career Program】


10/6(木)のプログラムは、アメリカのITコンサルティング企業のアバナード社の全面協力のもと、実施しました。本企画のためにマンハッタンオフィスを1日貸切にしてくれただけでなく、グローバル企業の強みを活かして様々なバックグラウンドを持つ社員の方をボランティアとして集めてくれました。




アメリカの企業ではお馴染みだというポストイットを使ったアイスブレーキングの後、まず最初のプログラムは「企業紹介とテクノロジー体験」です。マイクロソフトのソリューションを使い、顧客企業の課題解決をするというという説明を英語で理解するのは難しかったかもしれませんが、それでも全員真剣に社員の方々の話を聞いていました。テクノロジー体験では、Virtual Reality (VR)のヘッドセットを着けて卓球やバスケットボール、紙飛行機を飛ばすゲームと、VR空間で使えるアバター作成を社員ボランティアと一緒に行いました。奇抜な髪型にしたり、格好いいサングラスを付けたりと、わいわい楽しみながら最先端のテクノロジーを体験できました。





次のプログラムでは、北米のGeneral Managerを含む5名の社員の方々によるパネルディスカッションが行われました。スコットランド・オーストラリア・ブラジル・パキスタン・デンマークなど様々な国の出身の方々が、ニューヨークに住んでみて驚いたことや母国との違いなどをざっくばらんに話してくれました。会社の役員の方から比較的若手の社員が並んでフレンドリーに会話をしている姿を見て、アメリカのワークカルチャーを肌で感じることができました。





お昼休憩を挟んで次は「Avanade Brand Workshop」の時間です。ブランドとは何か?という話から始まり、自分の特技・将来の目標・ユニークな部分を考えたあと、「自分のブランド」を一言で伝えるためのエレベーターピッチを各自作りました。自分らしさを考えるというのは大人でも難しいトピックですが、戸惑いながらも真剣にワークに取り組んでいる姿を見て、引率の先生は「まさにこういう経験をさせたかった」とコメントを下さいました。後のセッションで、数学好きというある生徒は「I’m Mathmatics!」と自信を持って自己紹介をしている姿が印象的でした。






【Day 1: アメリカで活躍する日本人スピーカーとのセッション】


Day1後半は、アメリカで活躍する日本人スピーカーとのセッションです。今回、高校生のロールモデルとして、お二人の方にご講演いただきました。

お一人目は、アバナード社のシカゴオフィスでソフトウェアエンジニアとしてご活躍されている高良智子さんです。日本でIT企業に就職したものの、さらに専門性を磨きたいとの思いから留学にチャレンジし、アメリカでのキャリアを作り上げてきた高良さん。高良さんが働いているIT業界は、世界中から才能あふれる人が集まる多様性のある業界であり、また、出身や学歴、性別などが全く問われないフェアな業界だと、IT業界で働くことの魅力を語っていただきました。普段なじみのないIT業界に、皆興味津々です!そして、ご自身のキャリアを振り返り、こうしなければならない・こうあるべきといった暗黙の境界線や世間の常識から自由になって考えることが大事であること、挑戦する勇気と勢いがあれば方向転換はいつでもできるといったメッセージをいただきました。高良さん自身、不安に苛まれる時もあるそうですが、そのときは、Theodore Rooseveltの「競技場に立つ人」の言葉(※)を思い出し、自分を自分の選んだステージに立たせ続けることがいかに勇気のあることかと自分を奮い立たせているそうです。勇気を持って海外で挑戦し続ける高良さんのお話に皆が真剣に聞き入っていました!





そしてお二人目は、西村あさひ法律事務所の弁護士浦野祐介さんにご登壇いただきました。

浦野さんからは、弁護士になられた経緯や弁護士の仕事内容、弁護士になってよかったことなど弁護士というお仕事の魅力を最初にお話いただきました。

そして、ニューヨークに来られて、価値観の多様性を感じるとともに、自分がいかに狭い世界で生きていたか、日本語の世界がいかに限られているかを強く感じられたとのこと。そのときの思いをもとに、誤った選択をしないために、外の世界を知り、知見を広げることがいかに大事であるかを熱く語っていただきました。また、特に今の時代は、「動く人」と「動かない人」で差が大きくついてしまう時代であり、受け身ではなく、自分から情報を取りに行くことが重要であること、そして、一歩動くか動かないかで、どんどん差がついてしまうこと、今回、生徒の皆さんがアメリカに来て一歩踏み出した経験は、非常に大きなことだといった励ましの言葉もいただきました。浦野さんの熱いメッセージを受け、スピーチ後の質疑応答では、時間が足りなくなるくらい、多くの方から質問をいただきました!





そして、Day1の最後は、本日の集大成、Happy Hourです!

Happy Hourでは、高校生たちにネットワーキングの練習をしてもらいました。ネットワーキングとは、「交流、つながり」といった意味ですが、人との関係を構築する活動、人脈づくりの活動として、アメリカではカジュアルでもビジネスでも盛んに行われています。アメリカで一般的なこのネットワーキングを通して、初めて会う人と上手くコミュニケーションを取る練習をすると同時に、いろいろな方とお話することによって、自分の視野を広げたり、様々なアドバイスを聞いたりすることで、自分の将来について考えるきっかけにしていただくことを目的としています。

日本人スピーカーのお二人に積極的に質問に行く生徒もいれば、Brandのセッションで考えた「自分のブランド」を元に、アバナードの社員の方と英語で自己紹介や会話を楽しむ生徒もいて、今日一日学んだことを早速実践している生徒達の姿が本当に頼もしかったです!最初オフィスに来たときは少し緊張していた生徒達が、物怖じせず、自ら積極的に動き、英語や日本語を交えながらコミュニケーションを取る姿は感動的でもありました。




まだまだ話し足りなさそうな生徒たちもいましたが、最後は全員で記念撮影をしてDay1は終了しました。


Day 2の様子は次のブログにてご報告いたします!





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